子宮筋腫
成人女性の4~5人に一人という罹患率の高い病気
子宮筋腫は成人女性の4~5人に一人という罹患率の高い病気です。良性の腫瘍ですから自覚症状がなければ経過を見ていても大丈夫です。エストロゲンの作用を受けて発生、成長するので思春期以前の人には見られません。筋腫はできる場所によって症状は大きく異なり、また大きさだけで一概に大きさだけで判断できません。
月経期の出血量が多くなって貧血症状が出たり、大きくなった筋腫がほかの臓器に癒着して腹痛をおこすこともあります。子宮の形が変形するほどの大きさがあると不妊の原因になります。筋腫が原因で妊娠しないと診断された場合筋腫核の摘出手術で自然妊娠が可能になることも多いです。子宮筋腫がある場合は 出産時に出血が多くなる可能性もありますので、最近はお産の準備としても筋腫核の摘出をすすめられるようです。
筋腫は瘀血(お血)そのものですから 血行を改善し気血の流れをよくしなければなりません。発生した筋腫を小さくするのはとても困難ですが、月経量が多い場合は月経期に田七人参を多めに使います。卵胞期や黄体期は活血を中心にきゅう帰調血飲第一加減、冠元顆粒、水快宝、爽月宝、田七人参などを応用します。着床を邪魔するお血を取り除くことで 受精卵が確実に着床し流産を予防します。筋腫があっても妊娠、出産される方は多くいらっしゃるので、活血薬を上手にのみましょう。