男性不妊症
男性不妊症は環境ホルモンやストレス社会、食生活が影響していることがあります
現在不妊の原因は女性が50%、男性が50%と結論されています。精子の減少、インポテンツ、性欲の減退などの性機能障害はいろいろな環境ホルモンの影響やストレス社会の中で、男性の身体が悲鳴をあげている結果かもしれません。連日に及ぶ深夜までの残業や夜勤、休日返上の仕事に加え、外食の増加、野菜不足の食事によるミネラル不足など、悪いことだらけのなかで健全で楽しい性生活は無理かもしれません。
日本人の男性はこの20年間で精子量が3分の2に減少しているという現実に危機感を感じます。バイアグラが発売され、性機能障害はこれですべて解決されると思われていましたが精子数増加、運動率向上、奇形率減少などの質の向上にはあまり効果がありません。中医学では老化や精力不足を「腎虚」といい、改善する漢方薬を「補腎薬」といいます。「補腎薬」には瀉火補腎丸、杞菊地黄丸、海馬補腎丸、参馬補腎丸、至宝三鞭丸、参茸丸などいろいろな種類の補腎薬がありますが、そのかたの五臓の陰陽のバランスを考えて使います。
そのほか精力アップの食品には魚(ニベ科グチ)の浮き袋や食用蟻があります。男性の精液検査は簡単で結果もすぐ出ますが、一度悪くても次回は改善していることもありますし、その逆もありますので1回の検査で決定はできません。補腎薬と強壮食品との組み合わせで心身とも健康になりましょう。
また お血も男性不妊の大きな原因になりますので、血液循環を改善するために、冠元顆粒、血腑逐お丸などの活血剤を併用するとよいでしょう。血液の流れが悪い場合は、長時間座りっぱなしとか同じ姿勢を続けて圧迫すると症状の悪化になりますので、時々身体を動かしたり、軽い運動をするよう心がけてください。
男性不妊症と聞くと、男性はご自身の生殖能力を否定されると自信をなくしてしまう方がいます。あるご夫婦が病院の検査を受けることになりまして、お二人で出かけていきました。ご主人は仕事が忙しく、普段から睡眠時間が短く常に疲労感がありました。検査の前の日も日帰り出張で遠方までいかれて夜遅く帰宅したばかりだったようです。検査の結果 は精子の数も少なく、動きも悪い。でした。
これは当然の結果ではないでしょうか。このような状態で健康なのはずっと若い年齢か、そうですねえ、徹夜で遊んでもちょっと眠ればもう元気になれる年齢。でしょうか。(わたしも随分昔にそんな経験もありましたよねえ。18とか19とかせいぜい20 代前半ですよね。 でもそんな時代はあっという間に過ぎてしまいます。気がつけば仕事の疲れが翌日 に残るということが解る年齢になってしまいました)
ご主人はちょっとショックだったようで、こんなはずではないのに。と話されまし た。 そこで海馬補腎丸と寫火補腎丸を半量づつ服用していただいたところ、2ヶ月くらいで奥様が妊娠されました。奥様はかなり前から漢方薬を飲んでいられたのですが、ご主人の体力回復も良かったのではないかと思います。
現代は本当に「日本全国疲労男性の会」なんてのが出来るんじゃないかと思うくらい、お疲れのご主人方が多いですね。疲れているときに検査をするのはあまりお奨めしません。体調の良いときにお確かめください。今、巷ではバイアグラが評判のようですが、単なる勃起不全の改善には朗報だと思い ます。
昔から男性のための遊郭とか一夫多妻とかハーレムとか大奥とかなんやかやとあって、女性に興味が無くなったら男も終わりさ。などという風潮があります。もちろん純粋に奥様とのコミュニケーションのために必要な場合も多いのですが、強制的に機能面だけ強化しても限界があると思うのです。
精力を使うと腎精が少なくなるというのが中医学の考えです。「房事過多」は腎虚となり、老化が早くなるともいいます。やはり男性も使った分は補わなければなりません。海馬補腎丸は動物生薬もたくさ ん入っていますので体力も栄養もつけますし、ホルモンのバランスも改善しますので 「自分は大丈夫」でも奥様とご一緒に漢方薬をお飲みになったらいかがでしょうか。 女性は閉経が来たらもう自然妊娠は不可能です。男性はそれこそ灰になるまで、です から 体力に限界を感じられましたら是非中国漢方をお試しください。