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金銀花 No.36〜No.40

金銀花 No.36:男性の健康

今年は季節の進行が速く、梅雨入りも台風の発生も早いということであっという間に夏がきそうです。最近は雨が降ると肌寒く、晴れると真夏のような気温になるので寒暖差で体調を崩しやすくなります。私も体力を落とさぬように充分な睡眠を摂るよう心がけています。  日本でも地震や火山噴火が多くなってきました。子供の頃に勉強した環太平洋火山地帯を思い起こします。地球は生きていますから人間も奢らず、自然とともに生きるという謙虚な気持ちが必要だと思います。

男性の健康

東京ガス都市生活研究所の調査(2017年)によると、男性のお悩みランキングは次のようになっています。

【40代男性】1位: 目の疲れ(55%)、2位: 疲れ・だるさ(48%)、3位: 腰痛(47%)

【50代男性】1位: 目の疲れ(57%)、2位: 肩こり(53%)、3位: 腰痛(51%)

およそ2000年前にできた中医学のルーツとも言える『黄帝内経・上古天真論』では、加齢に伴う男性に現れる身体の変化を8の倍数で表現しています。

・男性は8才になると腎気が盛り上がってきて永久歯が生えてきます。
・16才になると腎気が盛んになり子供をつくることができるようになります。
・24才では筋骨が強くなり親不知が生えてきます。
・32才では男として最盛期を迎えます。
・40才になると腎気が少しずつ衰えてきます。
・48才になると陽気のめぐりが悪くなるので白髪ができ顔にシワもできてきます。
・56才では肝気が衰え筋の伸び縮みが悪くなります。
・64才になると腎気も衰え子供をつくることができなくなります。

しかし、養生の道理を心得た者は老化することなく心身ともに若々しさを保つことができます。」 2000年も昔からストレスや過労はそれなりにあったのでしょう。養生はいつの世も必要ですね。

目の疲れ
「目は肝臓に司られる」ので、眼精疲労、目がしょぼしょぼする、目のかすみ、目の乾燥など目のトラブルについては肝臓から改善するとよい場合が多いです。 「飲む目薬」といわれる「双料杞菊顆粒」がよく使われます。

疲れ・だるさ
「疲労感が溜まっている」、「とにかく疲れる」「元気がない」と訴えている方には心肺機能を強める「麦味参顆粒」は如何でしょうか。

肩こり・腰痛
加齢による肝腎不足により、肩・腰・足の痛みが出てきます。男性の痛み対策に、「独歩顆粒」をベースに「参茸補血丸」「亀鹿仙」をおすすめします。

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金銀花 No.37:炎暑の対策

暦の上では8月7日は立秋ですが、今年は立秋になっても炎暑が続いています。夏の季語にもなる炎帝神農(しんのう)は、医薬と農業を司る神とされ、薬王大帝(やくおうたいてい)、五穀仙帝(ごこくせんてい) ともいわれます。

五穀豊穣を願い、草根木皮から薬効を見出し、人々の栄養と健康を導いた皇帝ですが、今年はまだまだ活躍しそうです。熱中症予防にエアコンの使用は有効ですが、咳や喘息などのアレルギー症状が出ることもあります。温度、湿度設定のほか、エアコンフィルターの掃除もこまめにしましょう。  

炎暑の対策

自然の「気」である風・寒・暑・湿・燥・火(熱)は季節や天候の変化のなかで私たちの生活にはなくてはならないものですが、多くなり過ぎると邪気に変化します。今年のように極端に暑・熱が多くなると病気の原因になり、自然の恵みも「六淫」という邪気になってしまうのです。

夏季にしかない邪気を暑邪といい夏バテや熱中症を引き起こす原因になります。暑邪には水分を汗に変えて発散させるという性質があるので、暑すぎるとからだは必要な体水分を守れず、「大汗」をかきながら口が渇き、尿も濃くなって少なくなるという症状が出ます。

もともと体液が少なく、水分や塩分の摂取や食事量も低下しがちな高齢者は、温度にたいする感覚が弱くなるうえに、発汗による体温調節機能が十分に機能しなくなり脱水症状が出やすくなります。

熱中症の予防として、水分、塩分の補給が大切と言われていますが、こんな時こそ漢方薬を上手に使って予防と回復に備えてほしいです。

麦味参はこの時期に本領を発揮します。 「気」を補い開きすぎた汗腺を収れんして汗のもれ過ぎを防ぎ、脱力感のあるときも「元気」を補います。水分を補給しても口の渇きが取れないことがありますが、そんな時は収れん作用のある「梅干し」を一緒に食すことで汗と口渇を和らげます。

また「気」は血液の流れをコントロールし、血流をよくするという役目がありますので、元気がなくなると血流も悪くなります。

もし、脳内で気の不足による瘀血や体液の濁りが生じれば脳梗塞などをおこしたり、心臓で生じると心筋梗塞などを招く原因にもなります。

今年のようにとくに暑い夏は、水分の摂取だけでなく血流改善も夏バテや熱中症には必要です。 汗をかくので水分をたくさん摂るようにといわれますが、必要以上の水分が短時間に体内に入ると処理が追い付かず、むくみや下痢などの原因にもなります。

水を飲んでも体調が悪くなったり、体温が上がるようなときは熱中症を疑う必要がありますので注意してください。塩分やクエン酸、ミネラルもたっぷり含んでいる、おすすめの「梅干し水」でこの先の猛暑に備えましょう。当店おすすめの紀州梅ぼし丹も携帯に便利です。おためしください\(^o^)/

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金銀花 No.38:【秋は熟睡の季節】疲れがとれ、頭がすっきりする眠りについて

精神科医の奥平智之先生は最近、若い世代にうつ病と診断される患者さんが非常に多いのは、ストレスだけではなく、生活習慣や栄養学的な面からの影響が大きいと考え、できるだけ薬を使わない方向で健康や精神の安定を取り戻すという治療をされています。

血液検査を受けても数値は正常範囲で異常がないのに眠れない、だるい、疲れる、イライラする、やる気が出ない、自信がなくなるなどの体調不良やうつ症状があるときは、栄養素不足や睡眠サイクルの異常が考えられます。ぜひ、ご相談ください。

【秋は熟睡の季節】疲れがとれ、頭がすっきりする眠りについて

●なかなか寝付けない
●夜中に何度も目が覚める
●朝早く起きてしまう
●ぐっすり眠った気がしない
などで悩んでいる人がたくさんいらっしゃいます。

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があります。 深い眠りのノンレム睡眠は1.2.3.4の段階があり、一番深い 4段階から始まります。 理想的な睡眠は約90分の深いノンレム睡眠があった後に レム睡眠がきます。次に3段階のノンレム睡眠、レム睡眠と順に一晩で4回ほど繰り返されます。

とくに入眠直後にあらわれる一番深いノンレム睡眠のときは、脳をはじめからだの細胞修復と疲労回復をする大量の成長ホルモンが集中的に分泌されます。 成長ホルモンは成長期の子供が出すものだと思われがちですが、成人ではからだの修復をする大切なホルモンなのです。ノンレム睡眠時は夢をほとんどみませんが身体を支える筋肉は働いています。 眠りが深くなるにしたがって、呼吸回数と脈拍も少なくなります。

一方、レム睡眠のときは記憶の固定と時系列の整理が行われます。 睡眠時の状態は眼球がきょろきょろ動いて呼吸や脈拍も不規則になりからだの力は完全に抜けます。夢を見るのもこの時間です。

良い眠りを導くにはアデノシン、GABAなどの「睡眠物質」が脳内に満たされる必要があります。「睡眠物質」は、ぶどう糖、アミノ酸を原料として、亜鉛、セレン、銅、ビタミンB₁₂などのミネラル、ビタミンによって作られます。

良い睡眠は体調だけでなくお肌にも影響します。きれいな肌は活発な細胞の新陳代謝が必要ですがここでも成長ホルモンの働きが不可欠です。 美肌のためにも早めに就寝し、深い眠りをとることが大切です。 肌の原料となるコラーゲンはアミノ酸、ミネラル、ビタミンを原料としますので これらの栄養素をバランスよくとることが必要です。 ミネラルとビタミンの補給には牡蠣肉エキスが最高です。 1000円分のサンプルをお渡ししますのでどうぞご来店ください。 秋の夜長は栄養素充分な食事と質の良い深い睡眠で、体力を補い寒い冬に備えましょう。

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金銀花 No.39:【真冬の養生法】~来年の健康のために~<

今年ももう少しですが、この時期インフルエンザなどの風邪が流行しやすくなります。熱や関節痛は比較的早く症状がなくなりますが、厄介なのは咳です。

咳はとくに夜間悪化しやすく、睡眠が充分に取れないことも多いです。漢方薬には咳に対応する処方がたくさんありますので症状や時間帯、痰の有無、のどの痛み、空咳などいろいろな症状に対応できます。お困りのときはぜひご相談下さい。
【真冬の養生法】~来年の健康のために~

今の時期、暦上では雪が最盛期になる「大雪」という時期に入り、「陰」の気が一年で一番多くなりますが、冬至を転化に「陽気」が昇り始めるとだんだん陽も長くなっていきます。 この「陰気」が最大の時期に養生することは、翌年一年間の身体の基礎作りに繋がっていきます。

<1. 保温>
冬の気候の特徴は「寒」と「乾燥」です。しっかり保温することを心がけましょう。冷えには「婦宝当帰膠」「シベリヤ人参」が効果的です。

<2. ストレス解消>
天気が悪いと気分も上がりません。外で活発に行動することもできないのでうつ気分になりがちです。天気の良い日は太陽を浴びること、屋内でも日向ぼっこなどしてください。

<3. 早寝遅起>
冬の養生法は陽が落ちたら布団に入り充分に日が出てから起きる「早寝遅起」です。スマートフォンを使用しながらの夜更かしは陽気を傷つけ冷えが悪化します。 良い睡眠状態を保つためには「心脾顆粒」が役立ちます。

<4. 足の保温>
足は第二の心臓といわれますが、経絡学では大地から「陰」が流れこみ、また身体の末端ですから冷えやすいので、足を温めることが重要です。「婦宝当帰膠」をはじめ「参馬補腎丸」「金匱腎気丸」など補腎陽の漢方や足湯、「湧泉」穴のツボ押しをおすすめします。

<5. 水分補給>
乾燥する季節なのでのどの渇きが無くてもお湯や温かい汁物で水分補給をしましょう。 乾燥予防に黒豆茶のほか、降血脂、降血圧の黒茶、からだを温める紅茶がおすすめです。 「百潤露」「麦味参」「亀鹿仙」でからだの潤いを補ってください。

<6. 胃腸を調える>
胃気を養生するため、朝食に熱いお粥やスープはいかがでしょう。夜の食べ過ぎは禁物。 鶏肉、魚、ニラ、玉ねぎ、山芋、生姜、にんにく(加熱)、花椒(山椒)、百合根、梨、りんご、キウイフルーツなども積極的に摂って、元気で楽しい年末年始をお迎えください。

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金銀花 No.40:【肌やからだの乾燥は内側から補いましょう】

友人に誘われてふらっと熱海まで散歩に行ってきました。神社好きな私は、一番に「來宮神社」の参拝をしました。

思いがけず熱海桜が満開で一足早く花見を楽しみましたが、早咲きの桜は少し寒そうで、控えめに咲いている印象でしたが、きれいなピンクに春も近いことを感じました。

富士山も周囲の南アルプスも今年は雪がなく蒼い山肌が目立ちます。今年の夏は暑くなるかしら。水不足にならないかしら、台風はどうかしらと今から心配ですが、取り越し苦労になりますように。

【肌やからだの乾燥は内側から補いましょう】

雨量が少なく寒く乾燥した天気が続いているので、一日中エアコンやヒーターのお世話になっています。もともと乾燥しているうえに暖房を使うので、肌はカサカサになり皮膚の痒みや角質が増えるなどの悩みやお顔のシワも目立っていろいろ心配が増えてしまいます。

人の肌の保湿ゾーンは水分を逃さないために表皮、角質層などに覆われています。皮膚の表面に分泌される皮脂や表皮の細胞が重要なバリアになって、外からの影響を防いでいるのですが、乾燥が進み傷んだ肌は角質がはがれやすくなり炎症を起こします。

・加齢とともに皮膚の乾燥や痒みを感じる方
・角質が固く厚くなり、保湿クリームをいくら塗っても改善しない方

持病の皮膚疾患が暖房などで悪化してしまう方などに中医学での対応を紹介します。中医学では、栄養と酸素、ミネラルを充分にバランスよく含んだ血が全身を速やかに流れることによって皮膚の滋養作用を持つと考えます。

血が充分であれば、皮膚はつややかで血色は良く、弾力性を保つことができます。血液を増やす働きのある生薬はたくさんありますが、とくに当帰は補血の聖薬といわれ、“五臓を補い、肌や筋肉を養う”生薬であると言えます。

最近の研究でも、当帰は皮膚の血液循環を改善し、赤血球やたんぱく質の合成を促し、過剰なフリーラジカル(活性酸素)を除去することで抗酸化作用を果たし、肌の保湿機能を強化し、シミやシワの生成を抑える優れた作用があることがわかっています。からだに必要なアミノ酸を豊富に含有していますが、人体が自ら合成できない必須アミノ酸も含んでいます。アミノ酸は角質層にある天然保湿因子(NMF)の原料になり、水分保持に重要な役割を果たします。

からだが冷えると血液循環が悪化して皮膚への酸素供給や栄養が充分に行き渡りません。当帰は体を温め、血流を促し、体の隅々まで万遍なく栄養素を届けるというはたらきによって、不足している血を補い、肌を潤し養い、乾燥した環境下であっても弾力のあるぷるんとした瑞々しい肌を作り守ります。お悩みの乾燥肌、痒み、カサカサ肌の改善に役立ちます。春本番に向けて乾燥から肌を守り、美しい皮膚を保つための潤いケアは、体の中から積極的に行いましょう!!

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実力薬局100選・2部門で受賞

[NEW] 2024年度実力薬局100選において「漢方相談薬局部門」「不妊・子宝部門」を受賞しました。

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桂子先生が、漢方をわかりやすく解説している漢方通信です。

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